【教育課】教育訓練車リニューアル
はじめまして
教育課です。
ブログ初登場となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、「教育訓練車」をリニューアルいたしましたので、その事についてお話させて頂きます。
「教育訓練車」はその名のとおり、乗務員の運転訓練に用いる車両であり、「訓練専用車」「訓練車」「教育車」・・・・各社様々な呼称がありますが、当社では、「教育訓練車」と呼んでおります。
この車輌は、元送迎で使用していた車輌で平成20年式のニッサンディーゼル・スペースランナーAをベースに、ボディーのリニューアル及び教習に必要な各機器類の取付を行い、営業ナンバーから自家用ナンバーに変更した車輌になります。
ブログをご覧の皆様で、街中で「訓練中」と行先表示板に表示されている路線バスを見かけた事がある方も少なくないと思います。
路線バス等の「乗合」を運行されているバス会社では、このような「訓練車」を導入しているのは珍しくありませんが、当社のような、企業送迎、所謂「一般貸切」を主な業務にしているバス会社でこのような「教育訓練車」を導入しているのは、詳細データはございませんが、全国的に見ても多くはないと体感しております。
それでは、車両・装備についてお話させて頂きます。
車両前部の状況です。訓練車ですので、白ナンバーです。
側面の状況です。
当社の観光車のイメージカラーの「青」と、
企業送迎車のイメージカラーの「緑」をミックスしたデザインです。
搭載されている各機能についてご紹介します。
【モービルアイと各センサー】
モービルアイとは、まさに「自動車の目」です。
前車に接近しすぎたり、車線を逸脱したり、自転車や歩行者が接近したり、又、規制速度を超過した場合など、このモービルアイの目(センサー)が感知し、警告音で知らせてくれます。
各センサーについては、車両にジャイロセンサーが搭載されており、「急加速・急減速」「右左折時の加速度」を測定し警告します。
【指導員用両サイドモニター】
実際に乗務員が見ているミラーよりも、広角であり、死角もカバーできる。
訓練を安全に遂行するために欠かせない装備の一つです。
【指導員用スピードメーター】
速度表示は、もちろんのこと、ウインカー点滅状況、ブレーキ操作状況が表示されます。
【面談デスク】
2台のモニターが設置されております。
言葉だけではなく、動画やデータを用いて教習します。
【資機材搭載スペース】
訓練で使用する資機材を一括搭載できます。
まだまだ「教育訓練車」についてお伝えしたいことが山ほどありますが、
それは、またの機会にさせて頂きます。
最後に当課が指導にあたり留意していることをお話させて頂きます。
それは、「指導内容を数値化する」ということです。
例えば、
指導員「前車との距離が近いなあ、もっと開けて」
教習生「はい」(これくらいかな?)
指導員「そうそう、そんな感じ」
というよりも、
指導員「モービルアイが警告したよ、前車との距離が1.4秒以内ということだよ。
『認知・判断・操作』、『空走距離と制動距離』を意識して」
教習生「はい、わかりました」
いかがですか?
後者の方が、具体的で伝わりやすいと思いませんか?
このように、指導員の経験や勘に頼った教習より、各種装備資機材を有効活用し、走行をデータ化することにより、よりきめ細やかな教習が可能となる訳です。
我々を取り巻く道路環境は、「交通戦争」と呼ばれた時代と比較すると、各段に良くなっておりますが、未だ、悲惨な事故が絶えません。
公共交通の場で、営業させて頂いている当社も、その責任は大であると考えております。
1件でも悲惨な事故を減らすため、円滑な交通流を確保するため、そして、お客様により快適な移動空間を提供できるよう、引き続き乗務員教育に力を入れていきます。
今後も、当課の活動状況等をブログでお伝えしていきます。
お楽しみに‼